ぬし藤作の小鼓の出品です。革は朋革で「大極上」の極め書があり、良く打ちこまれた状態で深みのある柔らかなした音が出ます。革裏はよく打ちこまれたのちに一度直しが入っていると思われ金箔も押し直されて大変きれいな状態です。この先長く演奏できる状態で即戦力の演奏可能な楽器として最良の状態と見ます。銅はやや乳袋がふっくらとした形状で革との相性もよく柔らかに打つとふっくらとした音色、ポの音は抜けの良いポンという音がします。ずっと組で演奏されてきたものだと思われます。胴の蒔絵は笹に小菊があしらわれた意匠の金蒔絵です。一昔前の塗師の仕事と見えしっかり塗られた地塗りに丁寧な蒔絵仕事で剥落等もなく艶もあり良い状態です、革とともに長く安心して演奏できる逸品です。製作年代は不明ですが革の状態からおそらく70～年以上前に製作された物だと見ます。調べ緒は特選クラスの物が掛けてあり適度に打ちこまれていますのでしなやかな感触です。舞台で使える最上級の状態の小鼓です木箱と革の保護アテ、鼓袋が付属します。発送の際は、胴と革を外した状態で厳重梱包の上お送りします。組み方に不安がある方は、丁寧な説明で参考になるウェブ動画等のURLをお知らせいたします。